近年の国内外の消費動向や作況見通しを考慮し、生産や出荷の目安として適正生産量や適正出荷量として策定。前年までは需要量を示していたが、需要動向が多様化しており、「分かりにくい」(園芸作物課)として今年から非公表とした。ただ、同省は、需要量を食料需給表などを基に算出、両品目とも81万トンと想定しているとみられる。
ミカンの予想生産量は、19年産が裏年傾向なことや結果樹面積の減少を踏まえ、適正生産量と同じ78万トンを見込む。適正生産量から農家の自家消費分などを除いた適正出荷量は5・3万トン減の70・2万トン。うち生食用で65・2万トン、加工原料用が5万トンとした。
リンゴも結果樹面積の減少を踏まえ、予想生産量は1万トン減の80万トンとした。適正出荷量は0・5万トン減の72万トンとし、生食用62万トン、加工原料用で10万トンとした。
同省は、見通し策定に当たり、嗜好(しこう)など消費動向を重視し、「高品質果実の生産出荷が重要」と明記した。見通しを受け、全国果実生産出荷安定協議会(全果協)は13日にミカン、14日にリンゴの県別配分量を決める。
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