0001ねこ名無し ★@無断転載は禁止
2017/08/15(火) 10:41:07.75ID:CAP_USERしかし、「二重国籍」問題で飛び交う激しい言葉のやり取りに違和感をおぼえ、ツイッターで「見るのが切ない」と告白しました。異なる意見を持つ人同士が歩み寄るにはどうすればいいのか? 話を聞きました。
メルマガに記した6千字の長文
「蓮舫さんの台湾籍についてのニュース、うまく言えないが報道で叩かれているのをみるのが切ない」
前回の民進党代表選のさなかの2016年9月上旬、RAMさんは自身のツイッターで、そんな投稿をしました。
この件についてはその月の下旬、連載を担当しているお笑い芸人の水道橋博士さん主宰の有料メールマガジン「メルマ旬報」でも、日本人の父親と、台湾人の母親をもつ出自を明かしながら、なぜそのように思うのか、などについて約6千字の長文を記しました。
「アイデンティティーの半分を否定しないと受け入れないぞ、という土壌」
「自分の音楽は、音楽単体で楽しんで欲しい」という思いもあり、元々は政治関連について積極的には発言してこなかったRAMさん。
「メルマ旬報」では、「民進党を支持しているわけでもなければ、蓮舫議員の政治信条に特に共感しているわけでもない」とも記しています。
それでもなお、そうしたことを書かざるを得ない、と感じたのは、「自分自身に直接火の粉がかかる可能性を感じた」ためだそうです。
「スパイの可能性があるんじゃないか」「国益に反することをするのではないか」「とっとと戸籍見せろ」「出しただけでは終わらないぞ」
昔からの友人たちのソーシャルメディアへの書き込みを含め、二重国籍であることを理由とするこのような言説を目にしたRAMさん。自分と同じ国籍の異なる両親をもつ人間に対して、「日本の要職に就くのであれば、自分のアイデンティティーの半分を否定しないと受け入れないぞ、という土壌が日本の社会にある」と感じたそうです。
「出自を証明しろ」と突きつけるような社会になって欲しくない
少子高齢化を原因とする労働力不足を背景に、移民の受け入れの是非が議論される中、将来的には日本に様々な国のルーツを持つ人たち、そしてその人たちと日本人との間に生まれた人たちが増えていく可能性があります。
そんな中で、日本人の両親を持つ人たちが、いわゆる「純血主義」に傾くとどうなるのか。
RAMさん自身は音楽家として活動していますが、もしかしたら社会問題に強い関心を持ち、政治活動をする人生もあったかもしれません。
自身の親族や、全く面識のない人たちも含め、日本以外のルーツがある人たちに「日本に不利益なことをする可能性があるから、出自を証明しろ」と突きつけるような社会になって欲しくない、という思いもあったそうです。
「お前の母ちゃん、日本語変だな」
RAMさんの母親は、日本語が片言だそうです。子どもの頃、友達に「お前の母ちゃん、日本語変だな」と言われたことがあり、それが「恥ずかしくて、嫌だった」と言います。
もし彼女が欧米系で英語なまりの日本語であれば、「片言でも恥ずかしいとは思わなかったかもしれない」と考えます。
「アジアでは日本が一番上で、その他のアジア諸国出身の親を持つ子どもは、日本人同士の親から生まれた子どもよりも一段、落ちた扱いになる」
RAMさんは、幼い頃の経験から、そのような感覚を持つ人たちも日本にはいて「自分自身もその価値観の影響を受けてしまっていたためではないか」と振り返ります。
環境が変わって母親が「すごい人」に
それが私立の中学・高校に通い、クラスメートを見渡すと、ブラジルやインドの血が入っている友人がいる。両親とも韓国人の同級生は日本語しか話せない。様々なルーツを持つ人たち同士で社会が成り立っていることを知ります。
https://withnews.jp/article/f0170815001qq000000000000000W01l10501qq000015729A
(>>2以降に続く)