岸田新総理大臣が格差解消に向けて“成長と分配”をテーマとする「新しい資本主義」を打ち出しました。そうしたなか、世界では今、資本主義そのものを考え直す動きが広まっています。
新内閣発足から一夜明け、新たな政権が幕を開けました。
この岸田新総理が経済政策の目玉として挙げたのが新しい資本主義。
一体どういうものかというと、富めるものから貧しいものに富を分配し、幅広い層の所得を引き上げて消費を活性化。これを循環させることで国の成長を目指すというものです。
高所得者にとって有利とされている株などでもうけたお金への課税見直しを検討するとしています。
また、家庭の教育費や住居費の支援や介護士や保育士らの所得引上げなどを掲げていて、中間層への分配を手厚くします。
山際経済再生担当大臣:「総理直属の新しい資本主義実現会議を作るということになっているので、この会議体を一日も早く立ち上げて、そのなかでしっかり中身についての議論が進められるものと承知しております」
萩生田経済産業大臣:「成長と分配のどういうバランスを取ってくっていうのが岸田内閣の大きなテーマだと思いますので、これから総理としっかりひざを交えて政策の優先順位を決めていきたい」
今後、具体的な政策に注目が集まります。
そんな岸田政権に対して野党は、甘利幹事長に対する「政治とカネ」の問題について徹底追及の構えを見せています。
立憲民主党・大西衆院議員:「国民への納得いく説明が不足していたんじゃないかということについて、この新政権の発足当初からその説明が政権の中核になる人が説明できないという状況で、本当に新しい政権が国民の信頼を得て様々な問題に取り組んでいけるのか」
https://news.tv-asahi.co.jp/news_politics/articles/000231017.html