今年の早稲田大学法学部入学試験の国語では、
柄谷行人の『探究T』(講談社学術文庫所収)が出題されたわけだが。
以前九州大学で講談社現代新書に収められている藤原帰一の文章が
国語で出題されたことがあったが、
早稲田もついにメジャーなレーベルから出されている文章を出題するようになったかと思うと、
ちょっと感慨深いものがあるよ。
『探究I』は高2の頃に読んだなー
まだ倫理習ってなかったから、読むのに相当難儀したわ
まあ柄谷自体は国語便覧に載ってるくらいだから、別に高校生にお薦めの評論家なんじゃねーの
>>4
柄谷行人は国語便覧に載ってるのか。
それは知らなかった。
高2の頃は広河隆一の『パレスチナ』とか読んでたわ。 >>5
だった。
高校の時は新書を読むので精一杯で、
学術文庫とか学芸文庫とか読んでる奴は正直偉いと思うわ。 柄谷行人は結構知識いるからな。受験生に読ませても微妙だと思うわ。
東浩紀の動物化するポストモダンとか面白いけどな。
早稲田で引用されていた問題文には、
柄谷がマルクスを引用している箇所があったな。
それくらいの知識は必要だぞというメッセージなのかなとも思った。
>>8
中二病拗らせて講談社学術文庫に走れる学力があるのがうらやましいわ。 講談社学術文庫は堅実すぎて面白みに欠ける本多いんだよなぁ。
まあ、仏教とか儒教関係の本が多いよな。
俺が初めて講談社学術文庫の本で手に取ったのは
渡邊二郎の『歴史の哲学』で、大学一年生の時だった。
大学受験の時は国語の成績を維持するのに苦労したな。
文庫本をもうちょっと読んでおけばと思っている。
講談社現代新書なら読むわ
主に歴史系かな
佐藤賢一のカペー朝は傑作だった
現代新書の歴史系は面白いの多いよな。
ハプスブルク家とか神聖ローマ帝国とか。
あと見えないアメリカ読んでアメリカ史専攻進んだわ。
自分の読んだ範囲で言えば、講談社現代新書で良かったのは、
加藤隆の一神教の誕生だな。
受験終わったし読んでみようかな
何か興味深いものはありますか?進学先は文学部です。
岩波文庫、講談社学術文庫、ちくま学芸文庫、平凡社ライブラリーは欠かせんね
そのうち東大や京大の国語で、
岩波現代文庫あたりから出題されたりしてね。
高校の倫理の発展バージョンで、しかも日本思想に関する本なら、
藤田正勝の日本哲学史とか、浜田恂子の入門 近代日本思想史
がいいだろうね。
理系文庫本筑摩とブルーバックスしか読んだことないんだが他におすすめある?
文庫本ではなく値段は高いけど、
みすず書房なら理系の本も充実していると思うよ。
みすず書房かサンクス
家ではオーム社とか買ってたわ
あー小学生の頃に読んだな
最後の方で柄谷行人が親指を立てながら溶鉱炉に沈んでいくシーンは涙無しには読めなかったわ
新書はもともと高校大学で学べない勤労青年のために出版社が出したものだから中高生でも十分読めるはずなんだよね
でも丸山真男の日本の思想とかを読むのは大変だと思う。
時事的な内容なら何とか読みこなせるかもしれないけど。
岩波新書の青版は難解なものが多いね
昔の学生はあれを読んでいたんだからな
生粋の理系で今まで文系っぽいものに触れてこなかったからちょっと興味あるんだけどおすすめの新書ある?
倫理で習った感じではメディア論とかヴィトゲンシュタインの言語ゲームが面白そうでそのあたりを掘り下げたいと思ってる
メディア文化論なら吉見俊哉や伊藤守かな。
言語哲学、分析哲学なら、伊藤邦武かな。
確か去年の筑波大学附属駒場高校の現代文の出題が野家啓一『科学哲学への招待』(ちくま学芸文庫)だったな
それに比べると灘高校はエッセイを出す傾向が強いのかな。
筑駒は東大にばかり行く高校だから、東大的な問題を出し、
灘校は関西にあるから京大チックな問題をだすのだろうか。
今年の早稲田大学文学部の国語の問題では、
見田宗介が去年岩波新書から出した本の文章が出題されたようだな。
だんだん早稲田の入試問題の出典がメジャー化しているな。
>>44
普段からそういう本読んでる方が有利なのは良いことだと思うわ。まあ知識あって解ける問題をあの文学部が出すわけないが。 >>45
確かに、こういう出題から見る感じだと、
早稲田の文学部も法学部も、
読書習慣と社会的視点の保持を重視しているんだと思うわ。 こういうの周りで読んでるやついる?
俺の高校は自称だからか知らんけどほとんど見当たらないんだが
難しい本を読んでいることをひけらかすことが流行ったのは1980年代くらいまで。
講談社学術文庫やちくま学芸文庫に挑戦するのもいいけど、
岩波新書や中公新書あたりで社会的常識を固めるにとどめて、
数学や理科社会を捨てないくらいの高校生活がいいかも。
>>47
進学校ほど勉強に忙しいからな。
俺は岩波新書やロシア文学高校の頃読んでたけど周り誰もいなかったわ。 >>49
だよな
このスレまあまあ伸びてるから少し驚いたわ
この国ってデカイな 昔の高校生みたいに大学生や大人に背伸びするやつも多少はいるってこった。
背伸びするくらいが丁度いいって岩波の対談で言ってたな
本好きがちゃんといることに安心した、スマホ猿ばかりじゃないってことだな
中学からニーチェに走ってそのまま哲学科に行くやつがこちら。学術系もいいけど、古典を解釈なしで読んでみるのも良い体験になると思う
高校の国語便覧載ってる新書大学1年の時片っ端から読んだわ。
ことばと国家、ことばと文化、記号論への招待、歴史とは何か、日本の思想、インドで考えたこと、あたりが面白かったけど。周り殆ど読んでないからびびったわ。
2年以降は専攻の学術書にシフトして、今は専攻の本は洋書読むようにしてる。
洋書を初めて買って読んだのは4回生の時だったな。
英語力はtime誌とかbbcの英語版で身に付けた。
それまでは哲学史の本とか社会思想の歴史の本などを読んでいた。
概説書って言っても専門書に比べて必ずしも読むのが簡単なわけではないし、
今でも必要だと思わされる。
古本で手に入れた線引きだらけの本は売り払ったけど。
それにしても、本を読むという行為は何とまあ難しい行為か。
大学一年の時に買った講談社学術文庫の『歴史の哲学』は、
卒業後何年も経ってからやっと全部読めたぐらいだし、
今日は本が読める脳の状態ではない。
講談社学術文庫の歴史の本といえば、網野善彦のものが思い起こされる。
今日は未来社の『近代日本道徳思想史研究』を一章分読めた。自分の脳みそに感謝。
>>38
個人的にはメディア論だとローター・ミュラーの『メディアとしての紙の文化史』(以下、本書)が良かったわ
グーテンベルクの活版印刷を画期とするマクルーハンのメディア史観から離れ、紙というメディアに着目し、紙の歴史とその当時の小説を批評しながらメディア論を展開してる
扱っている作家がセルバンテス、ラブレー、バルザックあたりから、グリンメルスハウゼン、ローレンス・スターン、ウィリアム・ギャディスまで、結構興味深い
特にウィリアム・ギャディスの『JR』の存在は本書で初めて知ったわ、つい最近になってとうとう日本語訳が出版された
本書は、俺がたまたま本書の翻訳をした先生の般教の講義を受講していて、その先生が講義中に勧めていたから読んだわ
ここまで書いて>>38の「新書」を見落としていたわ
まあ新書よりも>>40に挙がっている吉見俊哉の『メディア文化論』(有斐閣アルマ)が良いと思う
こっちは電話、新聞、映画、ラジオ、テレビ、インターネットといった具体的なメディアを個々に取り上げて語られているから読みやすい メディア文化論は射程が広いよね。
俺が習った先生はカフカを扱っていたな。
早稲田大学教育学部では
去年中公新書で出された長谷川宏の『幸福とは何か』が問題になっていたようだな。
問題の作成者は学生の読書状況を調べて新書でも充分だ
と考えて出した可能性があるな。
学部生の頃は、
入試の国語でメジャーなレーベルから出題したら
その本をたまたま読んでたやつに有利だからよくないと思っていたが、
今はもう、読書している子を採るためには仕方がないのかなと思うようになった。
講談社学術文庫の急進性は、
柄谷行人や伊藤誠等の日本社会主義思想にあるとすれば、
ちくま学芸文庫の急進性は、
ミシェル・フーコー等のフランス左翼思想にあるといえるだろうな。
講談社学術文庫もちくま学芸文庫も絶版が多いよな。
古本で手に入れたら角が破けてたりすることがある。
橋川文三の『昭和維新試論』は大学4年の頃洋書を読む合間に読んで
精神の糧になった本。中島岳志の解説でちくま学芸文庫で最初出ていたが、
後に鶴見俊輔の解説で講談社学術文庫で出ている。
講談社学術文庫は、見た目で敬遠してしまうが、手に取ると意外と読めてしまう。
柄谷行人の「隠喩としての建築」が忘れられない。
ちくま学芸文庫は、親しみやすく手に取りやすいが、意外と読みづらい。
ちと分厚すぎて、途中で飽きるのかもしれん。
文庫としては値段がな、古本でしか買えないけど
ブックオフでも欲しいタイトルは108円の棚には降りてこない
講談社学術文庫ってどんなジャンルなん?岩波の青とか白みたいな感じ?
ざっくり言えば岩波文庫の青とか白かもしれないが、
学者の研究書が多いので古典が多い岩波文庫とは毛色がちょっと違う感じだよ。
岩波書店が出した本の中でも
もはや古典とでもいうべき位置づけを得てもいいような研究書や哲学書は
岩波全書セレクションに集められている。
値段は高いが、古本で手に入れた田辺元の『哲学通論』なんか読んでると
自分の人生を自生的に振り返るきっかけになったね。
いや、自生的というのもなんかハイエクぽくて思わぬ含蓄があるw
岩波文庫はここ10年ぐらいで化石みたいな翻訳が新しくなってきてる。
大学の定期試験対策にヒックスの「経済史の理論」を読んだけど、すごく面白かった。
経済学部志望の受験生には読んでみて欲しいなあ。ミクロマクロだけじゃなくてこういう分野もあるんだよって。
ナショナルジオグラフィックは、自然科学だけにとどまらない、
環境問題から派生する社会問題も報じている点ですばらしいね。
俺はBOOKOFF全盛期に105円コーナーでちくま学芸文庫、講談社学術文庫何かを500冊以上買い集めたわ
今では入手困難な名著も多い
佐伯啓思の『隠された思考』(ちくま学芸文庫)とかな。
そういう本は大抵内容も難しい。
人間の根源的な所に触れる哲学だよね。
カントやヘーゲルみたいな国家論社会論に走らないような。
知性について、読書について、自殺については読んだが意志と表象としての世界で初めて内容が理解できないという経験を味わったw
ある程度勉強すると、
読める読めないというよりも、
頭がそれ以上先を読むことを拒否しているような感じに陥るよね。
勉強したての頃は何もかもがわからないものばかりだが。
国語の文章とか受験生の頃はとにかく無我夢中で読むしかないわな。
理知的に読む余裕がない。
俺は現代文解くときどんな文章出るのかいつも楽しみだったけどな。だから文学部行ったのかもしれん。
面白い文章が出ても面白くない文章が出ても解かなければならないという
試練だと思ってたな。俺は。
京大の国語では岩波書店から出ていた
金森修の『科学思想史の哲学』から出題されたようだな。
京大にしては若干ポピュラーな題材だな。
ホリエモンが東大の国語ができたとかつぶやいているが、
仮にそうだとしたら、刑務所での読書体験が生きているのかもしれんな。
内容も著者も硬派、本格派。
執筆陣は鬼籍に入った人も多いな。今西錦司、平泉澄、清水幾太郎、木村尚三郎、吉川幸次郎、梅棹忠夫、高坂正堯、渡部昇一‥‥
ヒックスの『経済史の理論』、いつか読んでみようかな。
国語は東大も京大も科学哲学という王道から出したな。
とっつきにくそうに見えて読めるのが講談社学術文庫
とっつきやすそうに見えて読めないのがちくま学芸文庫
普通に難しいのが岩波現代文庫
数学の本探してたらブルーバックスっていう業者?みつけたけど有名なの?
タイトルはどれも面白そうなんだが
おまえらすごすぎん?
小説とかしか読めんし、それも軽めのしか読めんわ…
でも試してみたいな
>>103
じゃあ買おうかな
レベル的に高いの?
理系の世界行くなら知ってて当然なレベルとか >>105
どっちかというと文系が理系に話を合わせるための本って感じだし、
理系なら知ってて当然かもしれん。 今日注文した宇都宮芳明の『倫理学入門』というのが届いたが、
買って良かったかもしれん。
放送大学の教科書がちくま学芸文庫になったやつ。
大学受験とは関係ない、数学や物理で読んでおくべき本は?
岩波とちくまからそれぞれ出てる数学入門
数学でつまずくのはなぜか
はじめての現代数学
フェルマーの最終定理
宇宙創生
E=mc^2のからくり
>>109
吉田洋一:ルベグ積分入門
ロゲルぎスト:「物理の散歩道」シリーズ
他に、森毅さんの本は面白い。 現代文や古文や倫理が好きで、そういう感じの本を読みたいと思う人は、
家永三郎とか和辻哲郎の本を読んでおくといいかもしれないな。
数学に興味あるやつはマスペディア1000超面白いよ
ちくま学芸文庫は理系の本が充実してるよな。
岩波文庫も実は数学関連の本が出ている。
受験生の頃は、上野健爾が書いていた、
京大の数学の採点の方法が、
受験生のちょっとしたメモ書きまでも考慮していることを知って
京大って良い大学なんだなと思っていた。確か岩波新書だったと思う。
>>120
有名だよね。僕もそれ読んで京大の真摯さに惚れたよ。 今はどういう方針になっているかは知らないけど、
部分点狙いの答案よりかは
徹底的に一つの問題に死に物狂いで取り組む姿勢が見える答案の方が好かれるのは
変わっていないはず。
日本史、古文、倫理が好きなやつには
苅部直の『日本思想史への道案内』がいいぞ。
3.11の震災後の哲学は東浩紀と梅原猛がリードしてきたようなものだが、
梅原猛の本は講談社からも筑摩書房からも集英社からも新潮社からも出ているな。
震災後は赤坂憲雄の東北学の本、興味もって何冊か読んだわ
赤坂憲雄の文章は現代文の教科書に使われているようだな。
代ゼミのマーク模試の現代文の題材にも使われていた。
今年の東北大の国語では岩田慶治の『カミと神』の一節が使われていたようだな。
講談社学術文庫所収。
講談社学術文庫は民俗学に面白いのがあるって言うのはこういうことだったんだな。
講談社学術文庫だけでなくて河出文庫でも宮本常一のが出ているし、
岩波新書で柄谷行人が柳田国男に影響を受けた本を出すし、
ここ数年の日本は民俗学ブームなのかもしれないな。
作問者は出題する文章が収められている本が絶版かどうか
考慮に入れてたりするんだろうな。
>>128
の問題の本は絶版。 ヲタクとかヤオイ好きとかなら中島梓の「コミュニケーション不全症候群」もおススメ
ちなみに結構前に一橋の小論文の課題文として出題されたこともある
京都哲学に興味がある人には、
藤田正勝の 『西田幾多郎――生きることと哲学』(岩波新書)がいいだろうな。
高校時代もっと倫理を勉強していればなあと思う今日この頃。
ヴェブレン『有閑階級の理論』は今の時代だからこそ読まれるべきだと思う
今の社会は消費社会だもんな。
何年か前ボードリャールの本が再刊されたぐらいだし。
経済思想とか経済学史はいろんな本があるから選ぶのが難しいね。
八木紀一郎、ハイルブローナーの経済思想本もいいと思う。
最近読んだの全く関係ないけど
坂口安吾の堕落論面白かったンゴ…
坂口安吾ってもろに小説家だと思ってた。
随想や評論を書いていた人なんだな。
日本文学に疎い俺の中では太宰治と何故か印象が被っている。
>>140
いちおー太宰と同じ無頼派だからじゃね? >>141
そう言えばそうだな。
敗戦国の国民の胸を打つ作品だったんだろうね。 昨日、広瀬立成の『相対性理論の一世紀』を買った。
講談社学術文庫にも理系の分野の本があると初めて知った。
ちくま学芸文庫は数学とかの本をねずみ色にして隔離している感じが否めないが、
講談社学術文庫はそういうことはしていない点で好感が持てるな。
講談社の新書サイズの理系の本が読みたいなら
素直にブルーバックスに当たれよ
このスレのおかげで買ったけど受験のせいでまだ読んでない本があることを思い出したわ
新書よりも図解雑学シリーズの方がわかりやすい場合はある。
広瀬立成は資源物理学の分野で書いていて、
それで講談社学術文庫でも出しているのかと思って手に取った。
もとは新潮社から出したものを文庫化したようだ。
小泉義之は、ちくま学芸文庫も講談社学術文庫も
両方全部読めと言っていたな。
東浩紀の『観光客の哲学』が
朝日新聞の選ぶ平成の30冊の第4位に入賞したな。
国語で出される評論文を書籍で読みたい人にはお勧めの一冊だね。
本代を節約したい奴には青空文庫がいいぞ。
著作権が切れた著作がいっぱい載っている。
金が有り余ってるなら書籍代は無駄にするな。
本は借りるより買え。
一部分だけほしいなら図書館でコピーしろ。
早稲田法学部での国語の出題は評判悪いな〜
今の受験生は柄谷とか受け付けないということか。
まあ俺も著作は2冊しか持っていないし、1冊は未読だが。
柄谷行人は「ホリエモンはつかまる」とかつて言ったそうだが、
ホリエモンの東大入試挑戦如何は明日結果が出るな。
最近は、どうしてもちくま学芸文庫には石が交じるね
だから講談社学術文庫が手堅いと思う
それに加えて日本思想の部分でいいから岩波文庫の青帯も揃えると良いね
中江兆民とか九鬼周造とかなら読める奴は読めると思う
西田幾多郎の『善の研究』なんかは難しいと思うけどね
今年の早稲田大学法学部の出題から言うと
柄谷行人は『トランスクリティーク』、『世界共和国へ』
辺りから少し変わってしまったから、やはりそれ以前から
著作から引用されるんだろうね。『トランス』以後の柄谷は
評価が分かれる所がある。出題部分は『探求T』からだが
これは記憶によると本の冒頭部分からだね。最初の方だと思う
ただこの短い本文の中からでも「他者」とか「内省」とか
「交換」といった柄谷の重要ワードが出てきている辺り
見る人が見れば柄谷が書いた文章ってすぐに分かるだろうね
受験生が柄谷読むんだったら理論的な『探求』シリーズとか
『マルクス その可能性の中心』とかじゃなくて
文芸批評を読むといいよ
おすすめはどっちも岩波現代文庫から出てる
『定本 日本近代文学の起源』
『新版 漱石論集成』だね
世の中、色々な批評家がいるが
まだ柄谷は読みやすい方だということも知っておきたいね
このスレでも少し話題になってるけど東浩紀もよく出てくる著者だね
博士論文の『存在論的、郵便的』は
彼の原点となる今なお優れたデリダ論だけど
受験生は辞めておいたがいいと思う
内容的な難しさというのもあるんだけど
デリダやデリダ論は読むのに色々準備がいる
最低でもフロイト・フッサール・ハイデガーを知らないとわからないからね
その点で、読んだほうが良いのは『郵便的不安たちβ(河出文庫)』
デビュー作の『ソルジェニーツィン試論』という文芸評論が
載っているのと同時に、『棲み分ける批評』という
優れた「批評の批評論」が所収されている
「そもそも批評って何だ?」って思ってる人は面白いかもしれないね
ただ、最近の入試でいうと國分功一郎の方がよく出てるかもしれないね
これはカウントした訳じゃないからただの体感なんだけど
読んでいても問題が作りやすそうな優等生的文章を書く方だと思う
一時期の国分功一郎の研究に苦言を呈したのが、
柄谷行人の同友であり、東浩紀の師匠でもある浅田彰だな。
浅田彰の『構造と力』は大学に受かった暁に若者が読むといい本だ。
それなりに難しいけど。
何冊か講談社学術文庫で選書して
このスレに貼ろうかと思ったんだけど
おすすめしたいものは大体品切れ・絶版だね
今流通しているものでおすすめをしたい奴も
受験生には勧めにくい翻訳ものだから
なんとも難しいものであるね
『構造と力』は「序」がちょうど大学論だから
その箇所は新入生が読むには最適だと思う
未だに通用する教養論・あるいは大学論だね
本論のフランス現代思想のチャート式読解も
確かに今読むと古いのだが(特にドゥルーズ=ガタリ)
当時の時代的制約を考えると見事なものだと思う
特にジャック・ラカンだね。鏡像段階の概念だとか
初期ラカンが行っていたセミネール(講義録)の整理
だとかは、今読んでも素晴らしいと思う
この本を読んでフランス現代思想へと向かった人は多い
ただ、今はこれよりわかりやすい本もたくさんあるのだけど
あの短い分量で80年代にフランス現代思想をまとめあげた本としては
恐らく今後、これを超えるものは出てこないと思うだけの本だね
昭和生まれが親子の年齢差がある受験生に向かって書きなぐるスレ
今年度は新書で日本の中世史が沢山刊行された年度だったが、
それを受けて日本史の出題動向はどうなることやら。
今年度ではなかったな。
応仁の乱に承久の乱に観応の擾乱
世界史の通史的なものを書いた新書、文庫はどんなものがあるだろうか。
猪木武徳の『戦後世界経済史』(中公新書)は一読したけど内容はもう覚えていない。
本屋、古本屋が無い地域の人は、
アマゾンだけじゃなくて「日本の古本屋」っていうサイトでも
古本が売ってるから、絶版になってる本とかをそこで買えばいいと思うよ。
>>165
最近出たのなら
ヨーロッパ近代史
www.amazon.co.jp/dp/4480071881
>>169
おお、すごいな。そういう本が出るなんて。
アマゾンのレビューの星も多い。 ホリエモン落ちてたか。まあ、数学はブランクが大きいとできないしな。
英国社は教養が高校生の頃に比べたらあるからできるようになってる可能性もあるけど。
パッパいわく
昔の思想本に手を出す前に
まず文学部只野教授を読めと
筒井康隆の『文学部唯野教授』はいいね
文学理論を軽快に学びながら大学という組織
についても学べる。風刺が最高に効いていて面白い
加えて、その元ネタのイーグルトンの『文学とは何か』を
読めば合わせて楽しめる。今なら岩波文庫で読める
ソーカル事件を参照ってことは『知の欺瞞』を読めってことかな
一時期日本で流行ってたポストモダン思想を
下火にさせた原因の一つである重要な本だね
特に攻撃されたのがラカンだね
ラカンっていうかいわゆる数学を思想に使い始めた
「後期ラカン」だね。ソーカル事件以後、ポストモダンは
その一件で「タコ殴り」にされた訳だけど
一周回って、最近ではソーカルへの反論も出てきているね
色々考えたが、「講談社」「ちくま」「岩波」辺りを読んでいると
どうしても文系学問偏重になってしまうから
「ハヤカワ文庫NF」辺りも清涼剤に入れてみるのもいいかもね
有名所だと
『ファスト&スロー』(著者は2002年ノーベル経済学賞の受賞者)
『予想どおりに不合理』(上が難しかったら同じ著者のこれで)
『ホーキング、宇宙を語る』(第一人者による宇宙論)
最近出たのだと
『ネット階級社会:GAFAが牛耳る新世界のルール』
(今読んでる本。GAFAというのは
Google Apple Facebook Amazonの略
スマートフォン時代の影の部分を描く
何となく評論文で出そうな内容だったりする)
あとは本屋さんに行って好みで……。
ヨーロッパ近代史、少し分厚いな。
読みごたえがありそうな本だわ。
20ページだけ読んだ。
国語と世界史の勉強にうってつけの本だと思う。
そういう時は趣味の世界に走るといい。音楽を聴くとか映画を観るとか。
頭が勉強を欲していないのだから。
>>181
ウィトゲンシュタインみたい。
たしか研究や講義のあとは格安映画観てたんだっけ。音楽も好きだったし。 読書は趣味か生きがいかはたまた勉強のためか。
音楽鑑賞や映画鑑賞は趣味かはたまた実は勉強の内に入る行為なのか。
経済学や哲学・思想の本が読めるようになり、
今ならば高校の頃読めなかった世界史の教科書が読めるかなあと思って
山川出版社のを買ったけど、今のところ全然読めない。
ヨーロッパ史だけだと偏るから、
宮崎市定のアジア史概説を注文した。
世界史の勉強をすることによって歴史書が読めるようになりたいし、
歴史書を読むことによって世界史の問題が解けるようになりたい。
宮崎市定といえば中公新書で「科挙」というのがあったな
受験が終わった直後のこの時期なら共感できるところもあるんじゃね?
東大系の中国史の人と言えば岡田英弘
京大系の中国史の人と言えば宮崎市定
今日は、『西部邁の経済思想入門』(左右社)と、
山田洸『戦後の思想家たち』(花伝社)
を合わせて20ページ程読んだ。倫理・政治経済の分野の読書といったところか。
こういう分野の読書ははまりすぎるといろいろ危険だが、
大学入試対策にならないこともない。
実際、今年の早稲田の法学部は柄谷行人を出したし、
広島大学の前期日程は西部邁の『保守の真髄』の読解を受験生に課した。
>>190
岡田英弘はむしろ異端な気がする。
東大系なら西嶋定生あたりが本流では。
京大系なら杉山正明を押したい。 >>193
情報ありがとう。
岡田英弘のは『倭国』(中公新書)が積読になっている。
西嶋定生のは『古代東アジア世界と日本』(岩波現代文庫)が
一番手に入りやすそうだから古本で買うわ。 今日はヨーロッパ近代史を30ページ弱読めたし、
山川世界史の最初の文章、世界史を学ぶみなさんへも読めた。
山川のは日本史に対する配慮が、時代思潮もあってか
結構強く感じられた。
>>187
史学出身者として言っておくが専門論文はそりゃ「退屈」やで
よっぽどその分野に興味がないとな >>196
民衆寄りの形で日本中世史に興味があって、網野善彦では満足できなかった時、
永原慶二の『日本の中世社会』を読んだわ。
面白かったけど結構読むのに時間がかかった。 歴史という名の物語が好きなのかもしれん。
実証主義は苦手。
やっと今日から世界史の教科書の本文に入る。
受験生の頃はレジュメでしか勉強しなかったが、
流石に今は昔に比べれば本が読めるので、
ちょっとは自分が変わっていると信じたい。
あの頃は、日本史に関しては史料の部分も目を通していたが、
世界史に関しては全然だったな。
今日は宮崎市定の『アジア史概説』(中公文庫)が届いた。
読めたら読む。
『アジア史概説』は『ヨーロッパ近代史』よりも分厚い。
緒論も12ページある。専門書ではないにしても心して臨まないとならない本だな。
アジア史概説の緒論は読めた。
教科書も14ページ読めた。
頭の弱い僕には講談社学術文庫は難しくて…
岩波ジュニア新書が手軽に知識がつけれて好きです
自分の専門分野の講談社学術は面白いんだけどね…
宮崎市定『科挙』(中公文庫)を読んで受験に翻弄される我が身を客観的に見てみるのも
受験が終わったこの時期にはオススメ
中公新書だな。
中公文庫とともに学術的な本を出すレーベル。
>>207
宮崎市定は若干中国愛が強いからある程度斟酌して読まないといけない
まあこの時代の中国史大家、貝塚茂樹や西嶋定生などによくある傾向だけど 岩波文庫
中公文庫
講談社学術文庫
ちくま学芸文庫
この辺はよく読む
中村元の「古代インド」、井上秀雄「古代朝鮮」はいい
宮崎市定「アジア史概説」読んでみようかな
中村元は難しそうに思えるわ。
春秋社のやつが積読のままだ。
本を読むのって本当に難しい。
読める時はすいすい読めるのに、読めない時は全然だもの。
宮崎市定は「近代の超克」の集まりに参加していたんだって?
上の年代は歴史家であるだけでなく、思想や哲学にも造詣が深かったんだろうな。
中村元「龍樹」
中村元「バウッダ(佛教)」
三枝充悳「世親」
辺りはどうでしょうか?
丸山眞男は講談社学術文庫には収められていないんだよな。
収められているのは平凡社ライブラリーだったかな。
>>215
中3のとき、仏教思想にかぶれて初めて読んだ本格的な本が龍樹だったなぁ
そこからインド史、中国史って感じで世界史も網羅してった
結局理系に進んだし、ヨーロッパ史がダメダメだったからセンターでも地理選択にしたけど、すごくいい経験だったと思う 仏教哲学と言えば、
和辻哲郎の『原始仏教の実践哲学』が読みかけだわ。
社会経済学も気になるが、宗教哲学もなんとなく気になる。
そんな俺は読書が進まない。
と言いつつアジア史概説と西部邁の経済思想入門を27ページほど読んだ。
久しぶりの出来事だ。
夏目漱石にそんな講演をもとにした著作があったとは!
今日は佐伯啓思の『隠された思考』を少しだけ読んだ。
彼の該博な知識と現代社会への透徹した視点には優れたものがあると
改めて感じさせられた。サントリー学芸賞受賞作だけある。
つい今しがた、山田洸の『戦後の思想家たち』の清水幾太郎の章を読み終えた。
60年安保闘争において共産党を批判し、全学連を擁護する立場を取り、
その後国家主義者になったことが書かれていたが、
共産党を批判する立場というものは、
極右(例:清水幾太郎)あるいは極左(例:小泉義之)に
振り切れるのかなと思わされた。
31考える名無しさん2019/03/22(金) 20:00:35.240
物質と記憶 (講談社学術文庫) 文庫 – 2019/5/11
アンリ・ベルクソン (著), 杉山 直樹 (翻訳)
¥ 1,436
内容紹介
フランスを代表する哲学者アンリ・ベルクソン(1859-1941年)が残した主著の一つである『物質と記憶』(1896年)については、すでに7種もの日本語訳が作られてきた。
そのすべてを凌駕するべく、第一級の研究者が満を持して新たに訳出した本書は、簡にして要を得た「訳者解説」と相俟って、日本語でベルクソン哲学の真髄を伝える、文字どおりの「決定版」である。
今後、本書を手にせずしてベルクソンは語れない。
著者について
1859-1941年。フランスの哲学者。独自の生の哲学を展開し、後世に決定的な影響を与えた。
代表作は、本書(1896年)のほか、『創造的進化』(1907年)、『道徳と宗教の二源泉』(1932年)など。
登録情報
文庫: 392ページ
出版社: 講談社 (2019/5/11)
言語: 日本語
ISBN-10: 4065156378
ISBN-13: 978-4065156377
発売日: 2019/5/11
昨日は本が読めなかったが今日は読めた。
ある日に40ページも読むと、次の日に頭が調整に入って本を読めなくするようだ。
今日は『西部邁の経済思想入門』が25ページ読めた。
明日は『アジア史概説』か『ヨーロッパ近代史』のどちらかが読めたらいいなあ。
出たばかりの新刊だが
社会学史 大澤 真幸 (著) (講談社現代新書)
https://www.amazon.co.jp/dp/4062884496
新書なのに640ページ(通常の新書が3〜4冊くらい合わさった厚さ)
社会学と言いながらアリストテレス、パスカル、ホッブズ、ジョンロックなどの思想から丁寧に解説してくれている
文章も読みやすい
大学では社会学を教養課程で選択する人も多いと思うが、それに留まらず、法学や経済学に進む人たちにとっても
必須の知識を授けてくれる本 メイヤスーまで入ってるのか。新しいものにも目配りが出来ているな。
<本書の目次および登場する主な人物>
序 社会学に固有の主題
第1部 社会学の誕生――近代の自己意識として
1.古代の社会理論 アリストテレス
2.社会契約の思想 社会学前夜
グロティウス/パスカル/ホッブズ/ロック/ルソー/スミス
3.社会科学の誕生
コント/スペンサー
4.マルクス――宗教としての資本主義
エンゲルス/カント/フォイエルバッハ/ヘーゲル/フィヒテ
第2部 社会の発見
1.フロイト――無意識の発見
2.デュルケーム――社会の発見
3.ジンメル――相互行為としての社会
4.ヴェーバー――合理化の逆説
第3部 システムと意味
1.パーソンズ――機能主義の定式化
トマス/パーク/マートン
2.〈意味〉の社会学
ミード/シュッツ/ブルーマー/ガーフィンケル/ゴフマン/ベッカー
3.意味構成的なシステムの理論――ルーマンとフーコー
レヴィ=ストロース/デリダ/ブルデュー/ハーバーマス
4.社会学の未来に向けて
ボードリヤール/リオタール/ギデンズ/バウマン/トッド/メイヤスー
大澤真幸は博学やな〜
確か以前に出ていたアフリカに関する新書よりも分厚いんとちやうか
国語の題材で自分が知っているものが出たからといって、
その読解が容易かと言えば、必ずしもそうとは限らない。
国語の評論問題では空所補充が一番難しい。
予備校の解答・解説も筆者の論理を追えているかどうかは怪しいところがあり、
問題に取り組んでいる者はある種の閃きに頼るしかない時もある。
苦手なジャンルの文章を読むには強制力も必要なので、
学校や塾の存在は、人が考えることに、一応は貢献していると思われる。
国語の成績と読書量の関係について研究はなされているのだろうか?
学術文庫って昔単行本や新書で出てた本が絶版になって新たに発売された本が結構あるな
例えば、山内進「北の十字軍」や篠田雄次郎「テンプル騎士団」、橋口倫介「十字軍騎士団」など
5年前出た小泉義之の『デカルト哲学』も
元々は90年代に講談社現代新書で出たものに
筆者による後書きを加えて出しているな。
ちくま学芸文庫も中公新書で出ていた間宮陽介の『ケインズとハイエク』を
増補版で出しているな。
姜尚中が岩波の思考フロンティアシリーズで出していた『ナショナリズム』が
講談社学術文庫に入るとは思いもよらなかったわ。
ゾンバルト ユダヤ人と経済生活
出るって分かったとき歓喜したけど、
大事な処割愛されてて萎えたな。
講談社学術文庫も抄訳みたいなことをやるのね。
ちくま学芸文庫も和辻哲郎の『倫理学』の初稿を出すときに、
和辻哲郎と高坂正顕と西谷啓治と務台理作の対談を、
途中から端折ってるからそういうことってあるんだなと思った。
読者側からして、
抄訳ほど、萎える行為ないのにね。
「バウッダ(佛教)」中村元、三枝充悳共著、難しそうだが読んでみる
下手な哲学史の本よりかは高校の教科書「倫理」(数研出版)の方がいいかな
と昨日読んで思った。