北北海道で決勝があり、旭川大が全国一番乗りで甲子園出場を決めた。昨夏代表校の盛岡大付(岩手)と作新学院(栃木)は決勝に進んだ。今春の選抜出場校では、8強の創成館(長崎)は春夏連続出場に王手をかけたが、おかやま山陽(岡山)、富島(宮崎)は姿を消した。
旭川大先発の沼田にピンチが訪れた。同点の七回二死二、三塁で、打席には長打力のある後藤。「最も警戒していた」という打者に投じたのは、「一番自信がある」外角低めの直球。中飛に打ち取り、マウンドで雄たけびをあげた。エースの力投に応え、直後に打線が3点を勝ち越した。
勝負どころで迷いなく真っすぐを投げ込めたのには理由があった。相手は、準決勝までの3試合で36得点という強打のチーム。自信の直球も、狙い打ちされたら厳しい。だから、普段はあまり使わない球速90キロ台のスローカーブを多投し、約40キロの球速差で幻惑した。9回を6安打3失点(自責1)で投げ抜き、端場はば監督を「スローカーブなんてあまり記憶にない。緩急をうまく使って、よく粘ってくれた」と驚かせた。
ナインの髪形は様々だ。高校野球でおなじみの「丸刈り」は禁止。停滞するチームを変えようと、昨年春に始めた意識改革だ。「髪を伸ばして情けない負け方をすると、周りの目は厳しい。恥ずかしくないプレーをしようと、練習態度から変わった」と沼田は振り返る。
9年ぶりの出場を決めたが、「甲子園で勝つことが目標」と喜びも控えめ。自分たちのスタイルを貫いて、勝利を目指す。(永井順子)
https://www.yomiuri.co.jp/sports/hsb/news01/20180722-OYT1T50011.html
旭川大先発の沼田にピンチが訪れた。同点の七回二死二、三塁で、打席には長打力のある後藤。「最も警戒していた」という打者に投じたのは、「一番自信がある」外角低めの直球。中飛に打ち取り、マウンドで雄たけびをあげた。エースの力投に応え、直後に打線が3点を勝ち越した。
勝負どころで迷いなく真っすぐを投げ込めたのには理由があった。相手は、準決勝までの3試合で36得点という強打のチーム。自信の直球も、狙い打ちされたら厳しい。だから、普段はあまり使わない球速90キロ台のスローカーブを多投し、約40キロの球速差で幻惑した。9回を6安打3失点(自責1)で投げ抜き、端場はば監督を「スローカーブなんてあまり記憶にない。緩急をうまく使って、よく粘ってくれた」と驚かせた。
ナインの髪形は様々だ。高校野球でおなじみの「丸刈り」は禁止。停滞するチームを変えようと、昨年春に始めた意識改革だ。「髪を伸ばして情けない負け方をすると、周りの目は厳しい。恥ずかしくないプレーをしようと、練習態度から変わった」と沼田は振り返る。
9年ぶりの出場を決めたが、「甲子園で勝つことが目標」と喜びも控えめ。自分たちのスタイルを貫いて、勝利を目指す。(永井順子)
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